田舎から上京した普通の会社員ミナトが運営するブログ

老夫婦「人生で重要なのはどんな人でも大切にすることだよ」この言葉が私の生き方を変えました。

人生において大切なことって何だと思いますか。

大企業に勤めることでしょうか。

それとも出世することでしょうか。

はたまた、お金をより多く稼ぐことだという人もいるかもしれませんね。

この記事での結論はこうです。

「人を大切にすること」

これは決して私が生み出した考えではありません。

就職が決まった大学4年生の夏、バイト中に出会ったある老夫婦から教えてもらったことです。

就職先に劣等感を抱き、毎日を悲観的に考え、過ごしていた私の考え方を大きく変えたお話。

それを皆さんにも知っていただきたく、記事にすることにしました。

この記事はグレーのボックスの中の文章さえ読んでいただければ、もうそれでいいです。(笑)

私の言葉なんてどうでもいい。(笑)

それくらいグレーのボックスの中の言葉は素敵で、大切で、心温まる文章が書かれています。

「人を大切にする」を教えてくださった老夫婦。

大学4年生の頃に私は飲食店でアルバイトをしていました。

その頃の私は、就職活動を終え、残りの大学生活を謳歌!という時期でした。

しかし、実際の私はというと、毎日が憂鬱で常に人生を悲観的に考えている。

そんな日々を過ごしていました。

というのも、就職先は決まったものの納得いくものではなく、自分の無能さや周りからの劣等感を抱いていたのです。

「この先自分はやっていけるのか」

「この就職先で大丈夫なのか」

「将来お金に困らずやっていけるのか」

と、わかりもしないことを毎日考え、不安になっていました。

自分や家族以外はみんな失敗してほしいと思っていましたし、周りが失敗すると「しめしめ」と思っていました。

この記事のタイトルとは真逆の人間です。

そんな私に「人を大切にすること」の重要性を教えてくれたのは、バイト先に訪れたある老夫婦でした。

今でも忘れません。

真夏の昼過ぎです。

来店し、席に案内されたその老夫婦の対応をしたのはたまたま私。

今思うと大変ありがたい偶然です。

「ビール2つ」と注文を受け、私は注文通り老夫婦の席にビールを運びました。

すると奥さんが「学生さん?」と話しかけてくれました。

この時の私はただの「接客」としての会話。

仕事の一環です。

しかし、話しているうちに会話ははずんでいきました。

かなりプライベートな就職先の話にまで。

奥さん:就活は終わったの?

私:はい、終わりました。

奥さん:就職先はどこに決まったの?・・・は踏み込みすぎか。別に嫌だったら言わなくていいのよ。

私:いえ、全然大丈夫です。○○という会社に就職します。

すると、その老夫婦は初対面の私に対して「そうかい、それは本当にによかったね。おめでとう。」と優しい口調で心から祝ってくれました。

そして奥さんが続けざまに言った言葉は今でも忘れません。

これからね、色んなことがあると思うの。

楽しいことだけじゃなくて、辛いこともたくさんあるわ。

でもね、そんな時でも、人を大切にすることを忘れちゃダメよ。

どんなときでも人は大切にしてね。

忘れないで。

そしたらきっとうまくいくから。

当時人生について色々と悩み、不安を抱いていた私には、人の不幸を喜ぶような私にはとても引き込まれる話でした。

その時はもう接客ではありません。

私自身として素で話を聞いていました。

どんな人でも大切に。たとえ嫌いなひとでも。

私は、笑顔で対応するなどという店員としての仕事は忘れ、ただ真剣に聞き、頷いていました。

接客とは言えないほど真剣だったからでしょうか。

その奥さんは続けてこんな言葉もくださいました。

人を大切にするっていうのは、ただあなたが仲良い人たちだけを大切にすればいいってわけではないの。

世の中にはいろんな人がいてね、その中にはもちろん、あなたと合わないタイプの人もいるわ。

でもそれでも、嫌いな人までも大切にしてほしい。

嫌いだからといって避けるんじゃなくて、ちゃんとその人とも向き合って大切にしてあげて。

そこから色んな学びがあるから。

嫌いな人から教えてもらうこともたくさんあるから。

どんな人も大切にしてると、色んなことが勉強できて、人から大きな力をもらえる。

だからあなたにはどんな人でも大切にしてほしい。

今までいろんな人に助けてもらって、そして助けてきたんだろうな。

そう感じずにはいられませんでした。

どんな人でも大切にしたからこそ言えること。

だからここまで言葉が心に届くんだろう。

だからここまで言葉に深みがあるんだろう。

そう思いました。

人を大切にするのに年齢なんて関係ない。

私は話を聞いているとき、しゃがみ、目線をその老夫婦よりも下にして話を聞いていました。

すると、今度は旦那さんが私にこう聞きました。

「君はなんで、その姿勢で話をきいてるの?」と。

私は「ただ、上からの目線で話を聞くのは失礼かなと思いまして。」と答えました。

それに対して旦那さんがくださった言葉が次です。

そう。そういうことだよ。

人を大切にするのって。

別にね、目線を下にして話を聞くってことが大切なわけじゃないんだ。

相手のことをどう気遣ってどう行動するかが大切なの。

そこに年齢なんか関係ない。

よく年齢が上だからって年下の人に偉そうにする奴がいるけど、それは間違い。

年齢が上だろうが、下だろうが、関係なく、相手を思いやって行動するんだ。

俺は何歳になってもそれを心がけてる。

君も今みたいに、相手のことを思いやった行動を忘れないでほしい。

そういってくれました。

そうか。

ただ礼儀だからとか、常識だからとかで、行動するんじゃなくて、その行動一つ一つに相手を思いやる気持ちを忘れちゃいけないんだな。

そう思いました。

そしてそこに年齢は関係ない。

年上にも年下にも思いやりを忘れてはいけない。

ただ無駄に年を重ねて人に対して偉そうにする人間にはなりたくないなと感じました。

おわりに

「人を大切にすること」

この話を私だけでなく、もっといろんな人にも聞いてもらいたいと思い、今回この記事を書きました。

人を大切にして、人から色んなことを学び、成長していく。

人は一人では生きられません。

人との関わりの中で生きています。

誰かに助けてもらって、そして誰かを助けて生きていく。

あぁ、なんて昔の自分は愚かな考えを持っていたんだろう。

人の不幸を喜んでいた昔の自分が恥ずかしい。

心改めて、どんな時でも、どんな人でも、大切にしていこう。

人を大切にしていれば、大きな力がもらえる。いろんなことが学べる。

老夫婦から教えてもらいました。

あの時、私が老夫婦を接客できて本当によかった。

素敵な出会いに感謝です。

皆さんに、私が教えてもらった「人を大切にすること」を伝えるはずが、改めて人を大切にしなきゃなぁと再確認する場になってしまいました(笑)

「人を大切にすること」の大切さが伝われば嬉しいです。

いつかまた会えないかなぁ。

あの夫婦に。

あっちは私のことは忘れてると思いますが(笑)

このブログがあなたの役に少しでも立てたのなら幸いです。