今回は読まれる文章を書くコツをご紹介します。
プロが実践する最強の技術です。
本屋で「はじめに」を読んだだけで購入したことはありませんか?
「つい買ってしまった」という行動は偶然ではありません。
その本の筆者が意図的に誘発しているんです。
導入文は本題を読んでもらうためにかかせない重要な要素。
私は数多くの本を読み、つい買ってしまう本に共通点がないか分析しました。
すると、”良い本”の導入文には以下の3つのステップで記述されていることがわかりました。
- 情報の重要性を伝える
- 読み手のテンションを上げる
- 読み手のハードルを下げる
この記事を読んでいただければ、読み手を絶対に逃さない導入文の書き方を知ることができます。
ここで記載する情報は他では知ることができません。
この記事を発見したあなただけの特権です。
どれも知っているだけで今すぐに実践できる簡単なもの。
理解が難しいものは1つもありません。
あまり身構えず、軽く読み流すくらいの気持ちで読んでいただければと思います。
- ブログ
- 記事作成
- メール
- 論文
様々なところで活用できますので、ぜひ実践までしてみてください。
読まれる文章を書くための準備を30秒でサクッと解説
読まれる文章3ステップに入る前に大切な準備をご紹介します。
いくら読まれる文章を実践しても以下2つが理解できていなければ、台無しです。
- 導入文が大切なワケ
- 読みやすい文章を書く
これらをサクッと理解して読み手を釘付けにしましょう!
ここの内容は【最高の文章は短い。】わかりやすい文章を書くコツ3つでも詳しく解説しています。
この記事を読む前にこちらを読んでいただけるとより理解していただけるかと思います。
「読まれる文章は導入文で決まる」ワケを知る
自分が書いた文章が読まれるか読まれないかは、導入文で決まります。
なぜなら、読み手は非常にめんどくさがりだからです。
導入文で以下の1つにでも引っかかれば、読み手は去っていきます。
- 文章が読みにくい
- 内容がピンとこない
- 難しくてよくわからない
読み手は少しでもストレスがあるとすぐに去ります。
だからこそ導入文でその気にさせなければなりません。
「この記事はあなたの悩みを解決できますよ!」
と読み手にわかりやすく説明した上で、本題まで読む気にさせることが必須です。
逆にこれを満たせば読み手は自然と本題まで読み進めます。
まずは3ステップを実践するための準備として「わかりやすく書く」を知っておきましょう。
読まれるためにわかりやすい文章を書く
わかりやすい文章を書くポイントは以下の3つです。
- 自分を守る文章を書かない
- かっこつけた文章を書かない
- シンプルな文章にする
これらの3つに関しては【最高の文章は短い。】わかりやすい文章を書くコツ3つでより詳しく説明しています。
まずはこちらから読んでみてください。
さらにこの記事の重要性を理解できる内容となっています。
読まれる文章ステップ1:情報の重要性を伝える
【ステップ1】は「情報の重要性を伝える」です!
- なぜこの情報が必要なのか
- この情報は何に活かせるのか
これらをはじめに伝えます。
情報の価値をしっかりと高めることで、「読まなきゃ損」という印象を与えます。
どんなに価値が高い情報でもその価値がはじめに伝わらなければ、読まれず終了です。
それを伝えるための手順は2つです。
- 情報の重要性を高める
- 記事の重要性を高める
例でご紹介します。
【プログラミングのセミナーを紹介する記事を作成するとき。】
はじめに以下のように情報の重要性を高めます。
- 「プログラミングの勉強は将来必要とされる人材になるための近道となります」
- 「IT企業は現在伸び続けている業界で、他の業界に比べ安定性が高いです」
情報の重要性を伝え、「プログラミングについて知りたい」と読み手に思わせます。
次はその情報について書いている記事の重要性を高めます。
- 「これを読めば、そんなプログラミングの基礎が丸わかり」
この1文を添えることで「知るべき情報」をこの記事で知ることができると判断されます。
これら2つの手順を行うことで、「この記事を読むことは重要だ」と認識してもらえるようになります。
読まれる文章ステップ2:読み手のテンションを上げる
【ステップ2】は読み手のテンションを上げるです!
ステップ1で情報の重要性を伝えた後は、さらに「読みたい」と思わせるように読み手のテンションを上げていきます。
そこで重要なのが、読んだ後の自分をイメージさせることです。
「読んだ後どうなれるのか」それをイメージするだけでわくわくできる内容がベストです。
例えば、以下のような1文を添えます。
- こんなにも重要なのに実はあまり知られていません。
- このマインドはここでしか知ることができません。
- 私の○○年からの経験から生み出した記事です。
1や2を伝えることで、以下のような認識ができます。
- 周りが知らない重要な情報を自分だけが知ることができる
- 読んだ後、周りよりも1歩リードできる
3では、以下のような認識ができます。
- 筆者の〇〇年分を自分はせいぜい10分で知ることができる
- 楽して重要な情報が知れる
読み手のイメージを膨らませる文章を添えることで、本題を読み進めたいという意欲を高めます。
読まれる文章ステップ3:読み手のハードルを下げる
【ステップ3】は読み手のハードルを下げるです!
ステップ2まででは「読みたい!」という気持ちを高める内容でした。
しかし、情報の重要性が高まれば高まるほど、「難しい内容なのではないか」という印象も高まってしまいます。
そうなると、「めんどくさがりの読み手」は読むのを諦めてしまうことも。
それを防ぐのがステップ3です。
ここで「内容は簡単ですよ!」と伝え、読むハードルを一気に下げます。
例えば、以下の1文です。
- とはいえ、この内容は重要にもかかわらず、小学生でも理解できるような簡単な内容です
- この記事は5分でサクッと理解できます
このステップ3で読み手を本題へ進みやすくします。
この1文を添える際には以下の2つが伝わるように意識しましょう。
- 記事の内容が簡単であること
- 記事を読むのがめんどくさくないこと
読み手が楽できることを伝えるのがポイントです。
最高の文章を書くプロから学ぶ「読まれる文章」
ここでは、数多くの本を読んできた私が「この人の導入文すげぇ…」と思った方を3名ご紹介します。
どの方も人に読ませる文章のプロ。
彼らの本を読めば、その本そのものの内容だけでなく、文章術まで学ぶことができます。
まさに一石二鳥です。
実は、どなたも教えたくないくらい有益な情報を発信されている方々ですが・・・
隠すことなくご紹介します。
その1)日本屈指のマーケター:森岡毅さん
まずは経営が悪化していたユニバーサルスタジオジャパンのⅤ字回復を成し遂げた日本屈指のマーケター、森岡毅さんです。
いくつかある森岡さん著書の本の中でもここでご紹介するのは「USJを劇的に変えたたった1つの考え方」です。
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USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 [ 森岡 毅 ] 価格:1,540円 |
この本はマーケティングを学びたい人に向けた入門書。
「マーケティング学んでみたいけど、さっぱりわかりません!」
「マーケティングってなんですか!」
ってレベルの方でも簡単に学べる本です。
この本の導入文をまとめると以下のようになります。
人の購買行動を決定的に変えてしまう恐るべき機能、それがマーケティングです。
USJはそのマーケティングを重視するようになって劇的に変わりました。
それ以降、新規事業の成功率は30%→97%に。
マーケティングは業界関わらず、全ての仕事の成功率をグンと上げるんです。
しかし、こんなにも重要であるにも関わらず、世の中にはマーケティングを知らない人に向けて書かれた、根源を理解できるわかりやすい本がありません。
そこで、マーケターでない人が読んでもわかる本をビジネスで成功したい全ての人に向けて、最も大切な基本を中心にわかりやすく書きます。
内容を凝縮して紹介しました。
本来はもっと長文です。
長いのに読むめんどくささを一切感じません。
森岡毅さんの本はどれも「ステップ1:情報の重要性を伝える」「ステップ2:読み手のテンションを上げる」がとくかくうまいです。
特に「ステップ2:読み手のテンションを上げる」はプロのマーケターであることを納得させられます。
読んでいる間、常に読みたくなり続けます。
もちろん情報も優良。
計260ページを高いモチベーションを維持したまま読み終える最高の1冊です。
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USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 [ 森岡 毅 ] 価格:1,540円 |
その2)メンタリスト:DaiGoさん
顧客の心理を理解した皆さんご存じのDaiGoさん。
やはり、この方の文章も一流です。
ここでご紹介するのは、「人を操る禁断の文章術」です。
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価格:1,540円 |
この本は”あなたの思う世界最高の美女とは?”という1つの問いかけからはじまります。
ここを紹介するとこの質問の意図のネタバレとなってしまうため、割愛し、ご紹介します。
文章はただ書くのではなく、読んだ相手の心を動かし、想像力を使ってもらうために書くのです。
読む→言葉に反応する→行動する
この流れに持っていくことが文章のたった1つの目的です。
さらに文章は人間とは違い、24時間半永久的に人の心を刺激してくれます。
文章は最強の営業部隊になるんです。
1度書いたら、コピーするだけで簡単に大量生産できるのですから。
自分が足を運んでプレゼンしなくてはいけない会話だとそうはいきません。
本書は、相手を思うままに行動させたい人のための本です。
もし、思うままに文章が書けたとしたら、誰にどんな行動をさせたいですか?
常に書けるようになった自分をイメージしながら読み進めてください。
DaiGOさんの文章は簡単で読みやすいのが特徴です。
そして読んでいる間、常に想像力を働かせるような文章なので、イメージができて内容に難しさを感じない・読んでいて飽きないものになっています。
DaiGOさんの文章そのものが「ステップ3:読み手のハードルを下げる」の役割を果たしていると言っても過言ではありません。
導入文で、「簡単でわかりやすく重要なことを知ることができる」としっかり伝わります。
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価格:1,540円 |
その3)本解説のYouTuber:アバタローさん
最後は、チャンネル登録者数約18万人のYouTuberアバタローさん。
アバタローさんのチャンネルは本の内容を10~20分程度に要約して伝えてくれる「本要約チャンネル」です。
「内容のわかりやすさ」だとこの方の右にでる人を私は知りません。
そんなアバタローさんの動画の中でも、特に私が夢中になった動画を例に紹介します。
【31分解説】ソクラテスの弁明|プラトン~一度きりの人生を公開なく生きる極意~
本日紹介するのは”ソクラテスの弁明”
有名すぎる名著です。
ただ、最初から最後まで内容を知っている方は少ないのではないでしょうか。
というのも、”古典”と呼ばれるジャンルは当時の一般常識がある程度わかっていないと内容が頭に一切入ってきません。
さらに文章も読みにくい。
そのため、誰もが楽しめるわけじゃない。
苦労して読み進めた人しか楽しめない贅沢品。
それが古典です。
そしてこの動画では、数ある古典の中でも人生で一度くらいはチャレンジしておきたい名作”ソクラテスの弁明”をわかりやすく、そして楽しく解説していきます。
この動画を最後まで見ていただければ、そこらへんの自己啓発本からは決して得ることのできない一生役に立つ「知恵」「教養」が得られるはずです。
紀元前400年頃から今日に至るまで熟成されてきたこの作品の深い味わいをぜひお茶でも飲みながらリラックスしてお楽しみください。
それでは参りましょう。
プラトン”ソクラテスの弁明”
できるだけ要約しようと思いましたが、重要な要素が多すぎてほぼ引用になっています。
この文章で皆さんに紹介したいのは、この部分です。
”紀元前400年頃から今日に至るまで熟成されてきたこの作品の深い味わいをぜひお茶でも飲みながらリラックスしてお楽しみください。”
これは「ステップ3:読み手のハードルを下げる」の模範ですね。
古典という難しいジャンルをこれから紹介する上で視聴者は「【わかりやすく解説】とは言っても難しい内容なんだろうな~」と身構えてしまいます。
それをこの1文で一気にハードルを下げ、「真剣に聞かなくても聞き流す程度でいいんだ」と気楽に動画を進めることができます。
もちろんこの文章があってもなくても、内容の難易度は変わりません。
ただ、この文章があるだけで「楽に学びたい」という欲を満たすことになります。
この動画は本当におすすめなので、ぜひ一度見てみてください。
番外編)シュガーマンのマーケティング30の法則
番外編として、3ステップをうまく活用した本をご紹介します。
それが「シュガーマンのマーケティング30の法則」です。
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シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは [ ジョセフ・シュガーマン ] 価格:1,760円 |
アメリカ伝説のマーケター”シュガーマン”が手掛けた、営業手法について書かれた本です。
この本のすごいところは、たった2文で3ステップを全て満たしているところです。
それが次の文章です。
ーー前文略ーー
通信販売と人的販売との間に興味深い関係があるにもかかわらず、重要性に気づいているのは「私以外」に存在しないからである。
ところが、簡単に理解できて、すぐ身について、実践すればすぐに効果がでるような考え方が、私の発見した心理的トリガーにはいくつも存在しているのだ。
プロローグの初めの見開き1ページ目からこの内容が書かれています。
この本が気になって手に取った人からすると、
- 重要!
- 希少!
- 簡単!
が一気に頭の中に入ってきて、取った本を棚に戻すなんて選択肢はなくなります。
あのDaiGoさんも「10倍の値段で買って損はしない本」とおっしゃるくらいの名著です。
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シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは [ ジョセフ・シュガーマン ] 価格:1,760円 |
【まとめ】スタートで読み手の感情を動かせるかが読まれる文章のポイント
この記事のポイントをまとめると以下の4つです。
- シンプルにわかりやすく書く
- 内容の重要性を伝える
- 読み手のテンションを上げる
- 内容理解のハードルを下げる
これらを導入文で伝えることで、読み手の心を掴みます。
読み手の意欲が高まれば高まるほど、本文の内容がじっくり読み飛ばすことなく読まれます。
ぜひ実践で使ってみてください。
私もまだまだ勉強します!