何をするにしても避けては通れない道。
それが「文章を書く」こと。
学生の頃は作文やら論文やら強制的に書かされます。
就職活動では、履歴書に自分の思いや経験を書かなければなりません。
社会人になっても、資料の作成、メールでのやり取りに報告書。
このようにあらゆる場面で「文章」を書かされます。
私はこの避けては通れない「文章」という壁に非常に苦しんでいました。
というのも昔から国語が苦手で偏差値は45。
今でこそ読書するようになりましたが、学生の頃は読書とはほぼ無縁の人間でした。
読むのすら苦手なのですから、書くのなんて苦手中の苦手。
めちゃくちゃ時間かかるし、うまくかけないし・・・
大嫌いでした。
しかし、そんな私でも今ではWebライターとして記事作成の案件を勝ち取り、お金を稼げています。
では、国語の偏差値45の落ちこぼれ人間の私がどうやって文章力を付けていったのか。
そのコツを解説いたします。
お金を稼げるようになるまでに、かなり遠回りしました。
くねくねくねくね。
回り道をしながら、やっとの思いで「稼ぐ」ところまでたどり着きました。
この記事では、くねくね回り道をした私の経験を活かし、「文章を書くために重要なことだ」と思った内容だけをピックアップしてお伝えします。
難しいことは1つもありません。
どれも簡単。
しかし、どれも重要。
実践すれば、Webライターとして記事の作成ができるくらいの内容にはなっていると思います。
もちろんWebライターとして活動する必要はありません。
- 単純に文章力を付けたい
- ビジネスで活用したい
- ブログをはじめてみたい
とにかく文章を学びたい全ての人におすすめの内容です。
ぜひ最後までお読みください。
文章が書くのが苦手でもコツをつかんで練習すればいくらでも成長できる。
「大人になってからでも文章力を伸ばすことはできるのか。」という点についてはじめにお話したいと思います。
答えはもちろんYes。
もし小説家のような綺麗で発想力の必要な文章が書きたいというのであれば、答えはNoになるのかもしれません。
そうではなく「何かを伝える文章」を書きたいのであれば、文章を書くのが苦手な人でも問題なく成長することができます。
その根拠はズバリ文章は意識するだけで改善できるポイントが多いからです。
それがこの記事でご紹介する「文章を書くのが苦手な人が実践すべき文章を書く5つのコツ」です。
5つを意識して文章を書いていくだけで、劇的に変わります。
ぜひ参考にしてみてください。
文章を書くのが苦手な人が実践すべき文章を書く5つのコツ。
本題の「文章を書くコツ」をご紹介します。
ポイントを抑えれば、苦手な人でも文章力は大きく伸びます。
文章を書くのが苦手だと感じているのは、センスがないのではなく単純に「書き方」を知らないだけかもしれません。
ポイントとなる書き方を知っているだけで簡単に大きな違いが生まれます。
例えば、数学の問題を解くうえで、公式を知っているかいないかでは、大違いですよね。
公式を知っていれば解けた問題も知らないから解けないなんてことも多いです。
文章もそれと同じで書き方を知っていれば書けるし、知らなければ苦戦することが多々あります。
ここでは文章を書くのが苦手だと感じている人でも実践できる5つのコツをご紹介します。
文章を書くコツ1:構成をはじめに考える。
文章を書くときは、はじめに構成を考えましょう。
構成を考えずに進めてしまうと、伝えたいと思っていた内容と書き終えた内容が違くなってしまうことがあります。
その都度思いついた内容を書き進めてもうまくいきません。
書きながら「あ、この情報もあったほうがいいかも」「これもいいな」とやっているとどんどん道が逸れてしまいます。
それを避けるためにもあらかじめ構成を決めておきましょう。
そうすることで、決めた枠組みの中でアイデアが生まれ、脱線することなく書くことができます。
この記事もはじめに構成を決めてから進めています。
- 結論
- 結論の根拠となる情報
- 結論に辿り着くまでに伝えるべき情報
- 説明する順序
など大まかな枠組みを決めておくことが重要です。
構成は「文章の設計図」です。
構成を作成することで、はじめに完成させたいと思い描いていた内容通りに文章を作成することができます。
そしてもう1点意外なメリットがあります。
それは「構成を決めたほうが充実度の高い文章になる」です。
結論だけを決めて書き進めると「あれ・・・意外と書く内容ないな・・・」となります。
しかし、構成を決めることで必要な情報をあらかじめ考えるので、書くべき内容が増えます。
記事の充実度が増すというのもはじめに構成を考える大きなメリットです。
文章を書くコツ2:PREP法・PASONAの法則を取り入れる。
文章がなかなかまとまらない。
うまく伝えられない。
と行き詰ったらPREP法やPASONAの法則を取り入れましょう。
これらはわかりやすい文章を書くための「型」です。
しかし、ほとんどの人はわかっていても「めんどくさい」という理由から避けて通る傾向にあります。
はじめは慣れていないのですから、めんどくさいのは当たり前です。
使っていくうちにこれらの法則が便利なことに気づくでしょう。
言いたいことを型にはめて書くだけなので、文章を簡単にまとめることができます。
「言いたいことはわかってるんだけど、うまく伝えられない・文章が進まない」なんて悩みも解決です。
それぞれ見ていきましょう。
PREP法
PREP法はわかりやすい文章を書く大きな武器になります。
Point(結論)
Reason(理由)
Example(例)
Point(結論)
これらの頭文字をとってPREP法。
結論→理由→例→結論の順番で話を進めていくやり方のことです。
PREP法には次のようなメリットがあります。
- 文章が書きやすい
- 内容がわかりやすくなる
- 説得力が増す
複雑なものではないため、誰でもやり方さえ知っていればすぐに活用できます。
その上相手に伝わりやすく、説得力が増すためとても便利な技術と言えるでしょう。
はじめは今までのやり方と異なるため、めんどくさく感じるかもしれません。
しかし、徐々に文章を書くのが楽になっていくことに気が付くでしょう。
~例文~
P:文章を書くときはPREP法を活用するべきだ。
R:なぜなら、PREP法は言いたいことをコンパクトにわかりやすく伝えられるからだ。
E:結論を文章の途中で伝えるよりもはじめに伝えたほうが相手に酔う点が伝わりやすい。加えて理由と例を伝えれば結論に説得力が生まれる。
P:よってPREP法を活用すべきだ。
文章に「型」を取り入れることでわかりやすさが増します。
そんなのロボットみたいだから嫌だ!
という人もまずは使ってみるべきです。
「基礎」を固めてから自分のやり方に変えていけばいいのですから。
PASONAの法則
PASONAの法則。
PERP法がわかりやすく伝えるための文章ならば、PASONAの法則は相手に行動してもらうための文章です。
ビジネスでの活用に特におすすめな文章構成です。
Problem(問題)
Affinity(親近)
Solution(解決)
Offer(提案)
Narrow(絞込)
Action(行動)
これらの頭文字を取り、PASONAの法則です。
この構成で文章を書くことで人は行動に移します。
~例文~
P(問題):営業マンはいくらわかりやすい言葉で相手に伝えても、結局商品を買ってもらえなければ意味がありません。
A(親近):そんな悩みを抱える営業マンは世の中にたくさんいます。
S(解決):PASONAの法則を取り入れれば、相手にあなたの説明を理解させるだけでなく行動まで導きます。
O(提案):そんなPASONAの法則をマスターできる本をこの例文の後にご紹介します。
N(絞り込み):もし、売上数値に悩みがある人なら損はしない本です。
A(行動):PASONAの法則の構成を知っているか否かで相手の行動率に変化が出るとしたら、今すぐ取り入れるしかありませんよね。
こんな感じですね。
例文でご紹介すると言っていた本はこちらですね。
![]() |
売れるコピーライティング単語帖 探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2000 [ 神田 昌典 ] 価格:1,958円 |
PASONAの法則を使ってPASONAの法則の本を紹介するのは、わざとらしいので全然本屋とかで買っていただいても構いません。(笑)
しかし、とてもおすすめの本です。
文章を武器にしていきたいと思うなら1冊持っていて損はないですね。
文章を書くのに困ったときサッとこの本を開くだけでヒントがもらえる。
アイデアや例文の宝庫みたいな本です。
文章を書くコツ3:シンプルに書く。
「シンプルに書く」は文章を書く上で一番欠かせない要素といっても過言ではありません。
1文が長かったり、情報が多すぎたりすると読み手は頭を使わなければなりません。
文章を読んでもらうときはいかに読み手に楽をさせるかが重要になります。
文章をダイエットさせて、できるだけコンパクトにしましょう。
簡単に意識できるポイントは次の4つです。
- 1センテンス1メッセージ
- 1文60字以内を意識
- 1文に「、」は多くても2つ程度
- 冗長な表現を避ける
長ければ長いほど読みずらい文章になります。
メールの文を例に見てみましょう。(「お疲れ様です」等の挨拶は省く)
~NG例~
○○プロジェクトの件ですが、この前△△商事に××を提案してきたのですが、あまりうまく進めることができませんでした。
私としては□□が原因だと思っているのですが、この場合~さんならどう進めますか。
アドバイスいただけますと幸いです。
~NGポイント~
- 「~ですがですが」攻撃をしている。
- 「、」を使用し、無駄に1文が長くなっている。
- 1つの文に言いたいことが2つ入っている。
- 「~することができる」という冗長な表現を使用している。
少し大げさにしましたが、こんな感じです。
こういう文章になる1番の原因は文章全体を見ず、言いたいことをただひたすら書いていることです。
読み返せば一発で変だと気づけるのですが、部分部分でしか見ていないため書いているときには気づけないことがあります。
(さすがに、このくらい大げさであれば気づけると思いますが。)
メール文でよくやり勝ちなのが「~ですがですが」攻撃。
「ですが」は文を繋ぐうえで非常に便利な言葉。
しかし、使いすぎるとめちゃくちゃ読みにくくなります。
使うのであれば、1文に1つを意識しましょう。
「私としては□□が原因だと思っているのですが、~さんならどう進めますか。」
この一文は「原因だと思っていること」と「~さんならどう進めるか」の2つが入っています。
自分の考えとアドバイスが欲しいことは全く別物ですので分けるのがよいでしょう。
冗長な表現に関しては、より詳しく書いている記事があります。
ぜひこちらも参考にしてみてください。
【冗長な表現を回避!】”超基本”の無駄な言葉を5つご紹介!シンプルで読みやすい文章が読まれる文章です。
これらのポイントを抑えて改善すると以下の通りになります。
~OK例~
○○プロジェクトの件です。
この前△△商事に××を提案してきたのですが、あまりうまく進められませんでした。
私としては□□が原因だと思っています。
この場合~さんならどう進めますか。
アドバイスいただけますと幸いです。
だいぶスッキリしますよね。
あえて一度「ですが」を使用し文を続けているのには理由があります。
「シンプルに書く」を意識すると以下のようにすべきと思うかもしれません。
この前△△商事に××を提案してきました。
しかし、あまりうまく進められませんでした。
こちらの方が1文が短く読みやすいでしょう。
しかし全体を通して読んだとき、淡々としすぎてしまいます。
そのせいで冷たさを感じ、ロボットが書いたような文章になってしまうのです。
途中で文章を繋げることで「人間らしさ」のでる文章になります。
文章を書くコツ4:箇条書きを使う。
箇条書きは文章を書くうえでとても便利です。
見た目も内容も非常にスッキリします。
例文で見てみましょう。
内容はメールで質問するときです。
~NG例~
○○についていくつかお聞きしたいのですが、××というのはどのくらい進行していますでしょうか。
また、△△にはどのくらいの費用が掛かりますでしょうか。
そして、□□はいつまでにご提出すればよろしいでしょうか。
よろしくお願いします。
「~でしょうか」連発で質問攻め感が出てしまいますね。
まだ3つだから良いものの、4つ5つと質問があった場合どんどん読みづらい文章になることでしょう。
箇条書きを使用すれば、質問が4つでも5つでもスッキリとさせることができます。
~OK例~
○○について3点質問させてください。
- ××の進行具合
- △△に掛かる費用
- □□の提出期限
以上についてご教授いただけますと幸いです。
何について答えればよいかOK例の方が明確にわかります。
質問事項が4つ5つと増えてもさほど問題ありません。
このように箇条書きを使うことでわかりやすさがグンと上がります。
文章を書くコツ5:文頭・文末を意識する。
文頭や文末で意外と文章力が浮き出てしまいます。
何も意識せずに書いてしまうと幼稚さがでてしまうことも。
ただ、意識するだけで簡単に改善することができます。
スマートな文章になるよう文頭と文末は意識して変えていきましょう。
文頭を意識する。
まずは文頭の意識。
省ける主語を連発して使用しないようにしましょう。
連発しすぎると幼稚さを感じれてしまうかもしれません。
例えば、小学生の作文で「僕は~しました。僕は~だと思いました。僕は~」と「僕は」の連発ってありがちすよね。
主語がなければ伝わらないのであれば必須です。
しかし、明らかに主語がなくても伝わるのであれば省きましょう。
文末を意識する。
同じ文末の繰り返しを避けることを意識しましょう。
文末の意識は意外とできていないことが多いです。
一度書いた文章を読み返してみないと気づけないなんてこともあります。
~NG例~
今日は晴れました。
なので友達とサッカーをしました。
非常に楽しい一日になりました。
「ましたましたました」と連続で使用してしまうとこちらもやはり幼稚さを感じてしまいます。
文章が文章なので余計に幼稚さを感じてしまいますが。
OK例を見てみましょう。
~OK例~
今日は晴れたので友達とサッカーをしました。
非常に楽しい一日でした。
語尾は連続でも2回までを意識しましょう。
Webライターとして案件を受注するとマニュアルにほとんど「語尾の連続は2回までにしてください。」と書かれています。
意識しないと意外と繰り返してしまいます。
文章を書き終わったら見直しも忘れずにしましょう。
「文章を書くのが苦手・・・」から脱出したいならこの本がおすすめ!
もし本を読んで文章を学びたい!と思っているのなら買って間違いないおすすめの本を1冊ご紹介します。
それが、「文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊の本にまとめてみた」です。
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「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 / 藤吉豊 【本】 価格:1,650円 |
文章術について書かれた本は世の中にたくさんあります。
しかし、はじめは何を読んだらいいかさっぱりわかりません。
そんな方にお勧めの本です。
この本は100冊の文章術の本を徹底的に分析し、文章術のプロたちが口を揃えて言う「これ大事!」をランキング形式でまとめた本です。
100冊の中で一番多い意見から知ることができるため重要なこと順に学べる1冊。
基礎レベルからプロレベルまでこの1冊で学べます。
文章を書くのが苦手な人に一番必要なことは「実践すること」
国語の偏差値45の私は「嫌いだから」「苦手だから」という理由で文章を書くことから逃げてきました。
しかし、そのせいで文章を書く場面では非常に苦戦するんですよね。
逃げれば逃げるほど苦手になっていきます。
しかし、今では毎日毎日文章を書き続けています。
それでお金も稼げています。
大切なのは実践すること。
知識を得るのは実践してこそ意味をなします。
本を読んで「OK!わかった!」では勿体ないです。
理解したことを実践する。
これが実力を付けるうえで一番の近道になります。
まとめ:文章は「簡単なこと」を意識するだけで向上していく。
この記事では5つの「文章を書くコツ」をご紹介いたしました。
- 構成をはじめに考える
- PERP法・PASONAの法則を取り入れる
- シンプルに書く
- 箇条書きを使う
- 文頭・文末を意識する
難しいものは1つもありません。
どれも簡単で今から取り入れられるもの。
しかし、あたりまえですが実践しなければ使えません。
とにかくやってみる。
これが本当に重要です。
この記事は大体7000字程度。
もちろん文字数が多ければ良いというわけではありませんが、文章も本も無縁だった頃の私には到底書けない文章量です。
しかし、毎日コツコツと積み上げることで書けるようになってきます。
実践と継続が本当に大切です。
この記事を参考にしてあなたが実践してくださったのならこれほど嬉しいことはありません。
ぜひどんどん文章を書いていってください。
この記事があなたの役に少しでも立てたのなら幸いです。